【JS番外編-3】あの「$」マークは何?jQueryの正体と、Reactが主流になった理由

ネットでJavaScriptの書き方を調べていると、こんなコードを見たことはありませんか?

// あなたが習った書き方
document.querySelector("#box").style.display = "none";

// ネットで見かける書き方
$("#box").hide();

「えっ、下の書き方の方が短くて楽じゃん!」と思いますよね。
これが、一昔前にWeb業界を支配していた王様、「jQuery(ジェイクエリー)」です。

今回は、このjQueryとは何者なのか、そしてなぜ最近は「React」や「Vue.js」などの新しい技術が使われるのか、その歴史をお話しします。

jQuery(ジェイクエリー)って何?

jQueryは、2006年に登場した「JavaScriptライブラリ」です。
「ライブラリ」とは、便利な機能をまとめた「道具箱」のこと。

当時、素のJavaScript(Vanilla JS)はブラウザごとの挙動の違いが激しく、書くのがとても大変でした。
そこで登場したjQueryのキャッチコピーが「Write Less, Do More(少なく書いて、多くを成す)」です。

$マークの魔法

jQuery最大の特徴は、$() という書き方です。

// IDが "main" の要素をクリックしたら、何かする
$("#main").on("click", function() {
    alert("押された!");
});

この短さと便利さのおかげで、世界中のWebサイトの70%以上で使われるようになりました。

なぜ今は「使わない」と言われるの?

しかし、最近のスクールや教材では「jQueryは覚えなくていい」と言われることが多いです。
理由は主に2つあります。

理由①:素のJavaScriptが進化したから

実は、私たちがこれまで学んできた querySelectorclassList などの便利な命令は、「jQueryがあまりに便利だから、本家JSにも取り入れよう」として後から追加されたものが多いのです。

つまり、わざわざjQueryという道具箱を読み込まなくても、標準機能だけで同じくらい簡単に書けるようになったのです。

理由②:Webアプリが複雑になりすぎたから

昔のWebサイトは「画像をスライドさせる」「メニューを開く」程度の動きでした。
しかし今は、GoogleマップやSNSのように「画面遷移せずにデータが次々と変わる」複雑なアプリが当たり前です。

jQueryは「画面のこの部分を書き換えろ!」と命令するスタイル(命令的)なので、画面が複雑になるとコードがスパゲッティ状態になりやすいという弱点がありました。

次世代の主役:React / Vue.js

そこで登場したのが、「フレームワーク」と呼ばれる新しい技術です。

  • React(リアクト): Facebook(Meta)が作った。世界シェアNo.1。
  • Vue.js(ビュージェイエス): 初心者に優しく、日本で人気。

これらは「データの状態(変数)が変われば、画面は自動で変わる」という設計になっています(宣言的)。

jQuery:
「ボタンが押されたら、文字の色を赤に変えて、中身を『エラー』に書き換えて…」と全部指示する。

React/Vue:
「変数がエラー状態になった。あとは任せた!」→(自動で画面が赤くなる)

この「データ中心」の考え方が、大規模なアプリ開発に適しているため、現在の主流になっています。

じゃあjQueryは勉強しなくていい?

結論:「ガッツリ勉強しなくていいけど、読めるようにはしておこう」です。

なぜなら、既存のWebサイト(特にWordPressで作られたサイト)の多くは、まだjQueryで動いているからです。
実務に入ると「昔作られたサイトの修正」で必ずjQueryに出会います。

jQueryの読み方講座

これだけ知っておけば大丈夫です。

  • $("#id")document.querySelector("#id") と同じ。
  • $(".class")document.querySelectorAll(".class") と同じ。
  • .on("click", ...)addEventListener("click", ...) と同じ。
  • .css(...)style.xxx = ... と同じ。

まとめ

  • jQuery: 昔の王様。「短く書ける」のがメリット。
    ➡ 簡単なLP制作や、WordPressの改修で今も現役。
  • React / Vue: 現代の王様。「データで管理する」のがメリット。
    ➡ Webサービスやアプリ開発の主流。

あなたがこれから「Web制作(HPを作る)」に進むならjQueryの知識は役立ちます。
「Web開発(アプリを作る)」に進むなら、次はReactなどに挑戦してみてください。

JavaScriptの世界は広大ですが、基礎となる「変数・配列・関数・イベント」の知識があれば、どんな新しい技術も必ず習得できます。
自信を持って次のステップへ進んでください!

📝 今日のミニテスト

JSの歴史をおさらい!

Q1. jQueryのコードであることを示すシンボルマークは?

正解:$(ドルマーク)
$('#id') のように書きます。

 

Q2. jQueryの「Write Less, Do More」とはどういう意味?

正解:少なく書いて、多くを成す
複雑なJSコードを短く書けるようにした革命的なライブラリでした。

 

Q3. 現在のWebアプリ開発の主流である React や Vue.js などを総称して何と呼ぶ?

正解:フレームワーク(JSフレームワーク)
ライブラリ(道具箱)よりも、開発の骨組み(ルール)を提供する大規模なものです。

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