【読み物Vol.3】プログラマーは「怠ける」ために汗をかく。変数と関数という最強の時短術

ここまで、コンピュータに「指示」を出し、「条件」で操る方法をお話ししてきました。
しかし、それだけではまだ足りないものがあります。

それは「記憶力」「効率」です。

実は、プログラマーというのは「世界一の面倒くさがり屋」です。
「同じことを二度書きたくない」「数字をいちいち覚えるのが面倒くさい」。
そんな彼らが開発した2つの「発明」こそが、今回のテーマです。

1. 記憶するための「収納ボックス(変数)」

ゲームをしていて、敵を倒すとスコアが上がりますよね。
あるいは、ダメージを受けるとHPが減ります。

コンピュータは本来、計算は速いですが「今の数字」を覚えておくことはできません。
計算した瞬間に忘れてしまいます(とてつもない健忘症です)。

そこで登場するのが、「ラベル付きの収納ボックス」です。
プログラミングの世界ではこれを「変数(へんすう)」と呼びます。

  • 箱の名前: 「スコア」
  • 中身: 「100」

こうやって箱を用意しておけば、「おい、今の『スコア』の箱の中身に、10足しておいてくれ!」と指示が出せます。
これがあるおかげで、スマホはあなたの名前を覚え、ログイン状態を維持し、ゲームの続きから再開できるのです。

2. 面倒をなくす「魔法の必殺技(関数)」

次に、RPGゲームの魔法を想像してください。
勇者が「ホイミ(回復魔法)」を唱えると、HPが回復しますよね。

もし、回復するたびに、毎回こんな指示をしなきゃいけないとしたらどうでしょう?

(面倒な指示の例)
1. 光のエフェクトを出す
2. 効果音を鳴らす
3. 現在のHPの箱を開ける
4. 中身に30を足す
5. もし最大HPを超えていたら修正する…

「ああああ!面倒くさい!毎回これを書くの!?」

そこでプログラマーは考えました。
「この一連の長い処理に名前をつけて、一言で呼び出せるようにしよう」

これが「関数(かんすう)」です。
いわば、長い呪文をショートカット登録した「必殺技」のようなものです。

一度「回復魔法」という関数を作っておけば、あとは「回復魔法、発動!」と書くだけで、何度でも、どこでも、同じ処理を使い回すことができます。

3. プログラミングとは「パズル」である

全3回でお話ししてきた要素をまとめてみましょう。

  1. 順次進行: レシピのように手順を書く。
  2. 分岐とループ: 「もし〜なら」や「繰り返し」で操る。
  3. 変数と関数: 「箱」で記憶させ、「必殺技」で楽しようとする。

世の中にあるどんなに複雑なAIも、巨大なSNSも、実はこの単純なブロックを何千、何万個と積み上げたものに過ぎません。

プログラミングは、難しい数学ではありません。
「どう組み合わせたら、このパズルが解けるかな?」と考える、クリエイティブな遊びなのです。

さあ、魔法使いへの第一歩を

「自分にもできそう」
もし少しでもそう思っていただけたなら、あなたはもう素質十分です。

このブログでは、そんなあなたが「最初の魔法」を使えるようになるまでの手順を、どこよりも分かりやすく解説しています。
まずは、自分の手で「Hello World」という文字を画面に出してみませんか?

そこから、あなたの新しい世界が始まります。

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