【UiPath入門】第3回:概念編~モダンデザインという「新しい常識」~

こんにちは!UiPath メンターです。

第1回、第2回でUiPathの操作に少し慣れてきましたね。
第3回の今回は、これからのUiPath開発において避けては通れない、そして最強の武器となる「モダンデザイン」についてお話しします。

「デザイン?見た目の話?」

いいえ、違います。これはロボットの「作り方の新しいルール」のことです。
昔のUiPath(クラシック)は、少し職人芸的な技術が必要でした。しかし、最新の「モダンデザイン」は、直感的で、壊れにくいロボットを誰でも作れるように進化した形なのです。

今回は、その威力を「レコーダー」機能を使って体験してみましょう。

1. モダンデザインとは何か?

一言で言うと、「人間と同じ目を持ったロボット」を作る仕組みです。

従来のロボットは、ボタンを一つ探すのにも「このIDの、この名前の…」と細かい設定が必要でした。
モダンデザインでは、以下のような特徴があります。

  • 画像とプログラムの両方で認識: 万が一プログラム的なIDが変わっても、見た目(画像)でボタンを探し出してくれます。
  • 「アンカー」の概念: 「『ログイン』という文字の横にある入力欄」のように、人間のような探し方をします。
  • 設定が簡単: 難しいオプション設定の多くが自動化されました。

💡 メンターからのアドバイス

インターネットで古い記事を検索すると、「ブラウザを開く」などの古いアクティビティ(クラシック)が出てくることがあります。
しかし、皆さんは迷わずモダンデザインを使ってください。学習コストが低く、作ったロボットがエラーで止まる確率が格段に低いからです。

2. 魔法の杖:「アプリ/Webレコーダー」

論より証拠です。モダンデザインの凄さを体感するために、「あなたの操作を録画して、ロボットに変換する」機能を使いましょう。

今回は例として、Googleのトップページを開いて検索窓に文字を入れる操作を記録します。
ChromeブラウザでGoogleを開いておいてください。

手順

  1. UiPath Studioの上部メニューにある [アプリ/Web レコーダー] をクリックします。
  2. 画面が切り替わり、青い枠のついたツールバーが表示されます。
  3. Chromeで開いているGoogleのページにマウスを合わせると、画面全体が青枠で囲まれるのでクリックします。
  4. 次に、検索ボックス(入力欄)をクリックします。
  5. 「値を入力してください」と出るので、適当に UiPath と入力してEnterキーを押します。
  6. 最後に、レコーダーのツールバーにある [保存して Studio に戻る] をクリックします。

3. 自動生成されたコードを見てみよう

Studioに戻ると、何もなかったキャンバスに自動的にアクティビティが配置されています!

ここで注目してほしいのが、モダンデザイン特有の「入れ子構造(親子関係)」です。

親:アプリケーション/ブラウザを使用 (Use Application/Browser)

一番外側にある大きな枠です。「どの画面で作業するか」を指定しています。
モダンデザインでは、必ずこの「親」の中に、クリックなどの「子」が入ります。

子:文字を入力 (Type Into) など

その中に入っているのが、具体的な操作です。
プロパティを見てみると、自動的に画面のスクリーンショットが撮られているのが分かりますか?
これが「ターゲット」です。

4. なぜ「親」が必要なの?

初心者がよく疑問に思うのが、「クリックだけしたいのに、なぜわざわざ『親』の枠が必要なの?」という点です。

これは、「明確な指示」のためです。

  • クラシック(昔): いきなり「クリックして!」と命令 → ロボット「えっ、Excelのボタン?Webのボタン?どっち?」
  • モダン(今): 「このWebサイトの中で」という枠を作り、その中で「クリックして!」と命令 → ロボット「了解!迷わず押せます」

この構造のおかげで、複数のアプリを開いていてもロボットが迷子になりません。

今回のまとめ

  • モダンデザインは、直感的で壊れにくい最新の作り方。
  • アプリ/Webレコーダーを使えば、操作するだけで骨組みを作ってくれる。
  • モダンアクティビティは、「親(使用するアプリ)」と「子(操作)」のセットで動く。

⚠️ つまづきポイント:ブラウザが反応しない?

レコーダーでWeb画面を選ぼうとしても青い枠が出ない場合、「UiPath 拡張機能」がブラウザに入っていない可能性があります。
Studioの [ホーム] > [ツール] > [UiPath Extensions] から、使用しているブラウザ(ChromeやEdge)の拡張機能をインストールして、ブラウザを再起動してみてください。

次回からは、いよいよ本格的なWeb操作に入ります。
この「親と子」の関係を理解していれば、どんなWebサイトも怖くありません!

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