【UiPath入門】第2回:体験編~世界一簡単な「対話するロボット」を作ってみよう~

こんにちは!UiPath メンターです。

前回は「Hello World」を表示するだけのシンプルなロボットを作りました。
今回は少しレベルアップして、「あなたの名前を聞いて、挨拶を返してくれるロボット」を作ってみましょう。

「えっ、急に難しそう…」と思いましたか?
大丈夫です。使う部品はたった2つ。そして、ここで覚える「変数(へんすう)」というテクニックは、今後どんな複雑なロボットを作る時でも必ず使う「最強の武器」になります。

さあ、ロボットと会話してみましょう!

1. ロボットに質問させる:「入力ダイアログ」

前回作成したプロジェクト(MyFirstRobot)を開いてください。
まずは、ロボットがユーザーに質問をするための部品を配置します。

手順

  1. [アクティビティ] パネルで「入力」と検索します。
  2. [入力ダイアログ (Input Dialog)] という部品を見つけ、前回のメッセージボックスの上にドラッグ&ドロップします。
    ※順序が逆になっても、ドラッグして並べ替えればOKです。

設定項目の入力

入力ダイアログには2つの設定が必要です。

  • ダイアログのタイトル:ウィンドウの上のバーに表示される名前
  • 入力ラベル:ユーザーへの質問文

それぞれ以下のように入力しましょう(ダブルクォーテーション " を忘れずに!)。

  • タイトル: "質問"
  • ラベル: "あなたのお名前を教えてください"

2. ロボットに記憶させる:「変数」の魔法

さて、ここが今回の最重要ポイントです。
ユーザーが名前(例:「田中」)を入力したとき、ロボットはその名前を一時的に覚えておく場所が必要です。

この「覚えておく場所(箱)」のことを、プログラミングの世界では「変数(へんすう)」と呼びます。

変数の作り方(プロのショートカット)

UiPathで変数を作る一番スマートな方法を伝授します。

  1. 配置した [入力ダイアログ] アクティビティをクリックして選択状態にします。
  2. 右側の [プロパティ] パネルを見ます(もしパネルがなければ、画面右端のタブをクリック)。
  3. 下の方にある [出力] > [結果] という欄をクリックします。
  4. キーボードで Ctrl + K を押します。
    ※「変数を設定:」という小さな文字が出現します。
  5. そのまま変数名を入力します。今回は str_Name と入力してEnterキーを押してください。

💡 メンターからのアドバイス:なぜ “str_” ?

変数名は何でも良いのですが、頭に str_ と付ける癖をつけておくと便利です。
これは「String(文字列)」の略です。「この箱には文字が入っているんだな」と、後で自分が見た時に分かりやすくするための、開発者たちの知恵(お作法)なんですよ。

3. 覚えた名前を使う:「メッセージボックス」の修正

最後に、前回配置した [メッセージ ボックス] を修正して、覚えた名前を表示させましょう。

  1. [メッセージ ボックス] の入力欄をクリックします。
  2. 元々入っていた文字を消して、以下のように入力します。
"こんにちは、" + str_Name + " さん!"

解説:文字の足し算

  • "こんにちは、" → 固定の文字("で囲む)
  • str_Name変数(中身はユーザーが入力した名前。"囲まない!
  • + → 文字と変数をくっつける接着剤

これで、「こんにちは、」と「入力された名前」と「 さん!」が合体して表示されます。

4. いざ、実行!

それでは [ファイルをデバッグ] をクリックして実行してみましょう。

  1. まず、入力画面が出てきます。「あなたの名前(例:佐藤)」を入れてOKを押します。
  2. 次に、メッセージボックスで「こんにちは、佐藤 さん!」と表示されましたか?

成功です!あなたのロボットが、あなたと会話をしました!

今回のまとめ

  • 入力ダイアログを使えば、ユーザーから情報を聞ける。
  • 情報は変数(箱)に入れて保存する。
  • 変数は Ctrl + K で素早く作るのがプロの技。
  • 文字と変数は + でつなげることができる。

⚠️ つまづきポイント:変数が青い波線になる?

もし str_Name の下に青い波線が出ている場合、変数が正しく作れていないか、スコープ(有効範囲)が狭くなっている可能性があります。
画面下の [変数] タブを開いて、str_Name が存在するか確認してみましょう。

次回は、いよいよUiPathの真骨頂である「モダンデザイン」の概念について解説します。
これを理解すると、Web操作やExcel操作が驚くほど簡単になります。お楽しみに!

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